Godot入門

Godotとは?初心者にも分かる無料ゲームエンジン入門

Godot(ゴドー)は、2D・3Dゲームをつくるための無料のゲームエンジンです。画面にキャラクターを置く、キーボードで動かす、敵とぶつかったらゲームオーバーにする、スコアを表示するといったゲームの仕組みを、一つの制作環境でつくれます。

「プログラミングを学んでからゲームをつくる」のではなく、小さなゲームをつくりながら、プログラミングやゲームの設計を身に付けられるのがGodotのよさです。初めてでも、画面の変化を確認しながら一つずつ試せます。

ゲームエンジンとは?

ゲームエンジンは、ゲームづくりに必要な基本機能をまとめたソフトウェアです。何もないところからプログラムを書く場合は、画面に絵を表示する、キー入力を受け取る、音を鳴らすといった仕組みも自分で用意する必要があります。Godotを使うと、これらの土台が最初からそろっているため、つくりたいゲームのルールや画面づくりに集中できます。

たとえば「プレイヤーを矢印キーで動かす」場合も、キャラクターの画像を表示し、入力を受け取り、位置を更新するための機能をGodot上で組み合わせます。つくった内容はすぐに実行して確認できるため、うまくいかなければその場で直して、もう一度試すことができます。

Godotでできること

Godotでは、パソコン向けのゲームだけでなく、Webブラウザで遊べるゲームやスマートフォン向けのゲームも制作できます。2D・3Dの両方に対応していますが、初めての作品には、ルールが分かりやすい2Dゲームがおすすめです。

  • キャラクターを動かしてゴールを目指すアクションゲーム
  • アイテムを集めて得点を競うゲーム
  • 迷路、パズル、クイズなどのルールを考えるゲーム
  • ボタンや画面遷移を使った選択式のゲーム

このような小さなゲームでも、操作方法、ステージ、敵、得点、制限時間などを追加すると、自分らしい作品になります。まずは一つの仕組みを動かし、次に別の仕組みを足していく進め方が、完成への近道です。

無料で使える理由

Godot Engineは、オープンソースのソフトウェアです。誰でもダウンロードして使い始められ、個人の学習や作品づくりにも利用できます。最初に高価なソフトを購入しなくても、「ゲームづくりが自分に合うか試してみる」ことができます。

無料であることは、単に費用がかからないというだけではありません。失敗を気にせず、何度でも新しいプロジェクトをつくって試せます。キャラクターの速さを変える、敵の数を増やす、操作方法を変えるといった試行錯誤を重ねることが、ゲーム制作の大切な学びになります。

2Dゲーム制作と相性がよい理由

Godotは、ゲームの部品を「ノード」として組み合わせ、まとまりを「シーン」としてつくっていきます。ノードは、キャラクター、画像、音、当たり判定、ボタンなど、ゲームを構成する一つひとつの部品です。シーンは、それらを組み合わせたゲーム画面やキャラクターそのものと考えると分かりやすいでしょう。

たとえば、プレイヤーのシーンには「キャラクター画像」「動くための機能」「当たり判定」を入れます。敵のシーンにも同じように必要な部品をまとめます。部品ごとに役割を分けることで、画面が複雑になっても、どこを直せばよいかを探しやすくなります。

最初の作品なら、「矢印キーでキャラクターを動かす」「アイテムに触れたら点数が増える」「時間が来たらゲームオーバーになる」という三つの仕組みを組み合わせるだけでも、立派なゲームになります。

Godotエディタ上のプレイヤーシーン。シーン内のノード構成と、その動きを書くスクリプトの例

GDScriptとは

Godotでは主にGDScript(ジーディースクリプト)というプログラミング言語を使います。キャラクターを動かす処理や、ボタンが押されたときの動きを、Godotの機能と組み合わせながら書けるよう設計されています。

最初から長いコードを書く必要はありません。まずは「キーが押されたら右に動く」「アイテムに触れたら点数を1増やす」といった短い処理から始め、実行して動きを確かめます。画面上の部品とコードの役割を結び付けながら学べるため、プログラミングが初めての人にも取り組みやすい環境です。

Godotが向いている人

  • 自分のアイデアを、遊べるゲームの形にしてみたい人
  • 2Dゲームをつくりながら、プログラミングの考え方を学びたい人
  • 画面やルールを試し、遊びやすく改善することに興味がある人
  • 完成までの小さな目標を立てて、作品づくりに取り組みたい人

一方で、まずは短い時間で見栄えのよい作品をつくりたい場合は、最初からゲームの土台や素材が用意されている制作ツールが向いていることもあります。たとえばRPGツクールのようなツールは、マップ、イベント、会話などを組み合わせながら、RPGの形にしやすいのが特長です。

Fortnite上で遊べる作品をつくりたい場合は、Unreal Editor for Fortnite(UEFN)という選択肢もあります。Fortnite向けの制作機能や素材を活用できるため、世界観のあるステージやゲーム体験を早く形にしたいときに適しています。Godotは、ゲームの部品や仕組みを自分で組み立てる経験を通じて、プログラミングやゲームの仕組みそのものを学びたい人に向いています。

一方で、最初から大規模なオンラインゲームや、映像表現にこだわった大作を一人で作ろうとすると、必要な作業が多くなります。はじめは「1分遊べる小さなゲーム」を目標にすると、完成させる経験を得やすくなります。

始めるために必要なもの

まずはGodotを動かせるパソコンがあれば始められます。Godotをダウンロードしたら、新しいプロジェクトをつくり、空の画面に文字や画像を表示するところから試してみましょう。素材は最初から用意しなくても、図形や文字だけでゲームの仕組みを確かめられます。

最初から大きなゲームを目指さず、「キャラクターを動かす」「当たり判定をつくる」「タイトル画面からゲーム画面へ移動する」など、一つの機能を完成させることが大切です。できた機能を少しずつ組み合わせれば、ゲームは着実に形になります。

無料テキストでさらに学ぶ

ゲーム制作の準備からGodotの基本操作、GDScriptまでを順番に学べる無料テキストを公開しています。この記事で興味を持った内容を、実際に手を動かしながら確かめてみましょう。

次に読む記事

Godotに興味を持ったら、次は実際にプロジェクトをつくって、画面を動かしてみるのがおすすめです。Godotの始め方|ダウンロードから最初のプロジェクト作成までで、最初の一歩を進めましょう。

Godotを実際に動かしてみたい人へ
ゲームプログラミングラボでは、Godotを使って、ゲームをつくりながらプログラミングを学べます。