Godotは、学習用の小さな作品だけでなく、Steamなどで販売・配信されるゲームにも使われています。近年はGodotでつくられたSteam作品も増えており、ゲームエンジンの利用状況を紹介する国内ゲームメディアAUTOMATONの記事では、2023年から2025年にかけてSteamでリリースされたGodot製ゲーム数が増加したことが紹介されています。
Godot公式サイトのショーケースにも、Steamで遊べる作品を含むさまざまなプロジェクトが掲載されています。個人や少人数のチームでも、アイデアや遊び心を生かしたゲームを販売・公開できる環境が広がっています。
Godotでつくれるゲームの種類
Godotは2D・3Dのどちらにも対応しています。また、完成したゲームをパソコン向けに書き出すだけでなく、Webブラウザで遊べる形にすることもできます。どの形式を選ぶかは、つくりたいゲームと、最初に身に付けたいことから考えるとよいでしょう。
- 2Dゲーム:横に動くアクション、見下ろし型のゲーム、パズル、クイズ、シューティングなど
- 3Dゲーム:立体のステージを移動するゲーム、探索ゲーム、簡単なレースやアクションなど
- Webゲーム:URLを開くだけで遊べる、短時間の試遊に向いたゲームなど
2Dゲームでできること
2Dゲームは、画面を平面として扱います。キャラクターを上下左右に動かす、敵やアイテムを配置する、背景をスクロールさせるといった仕組みを、目で見ながら確かめやすいことが特長です。
たとえばシューティングゲームなら、自機を動かす、弾を発射する、敵を出現させる、当たったら得点を増やすといった仕組みを順番につくっていきます。横や上へ進むプラットフォーマーなら、ジャンプ、足場との当たり判定、敵を避ける処理、ゴールの判定を組み合わせることで、遊べるステージができあがります。
2Dゲームは、ドット絵との相性がよいことも魅力です。小さな画像でもキャラクターや背景、アイテムを分かりやすく表現でき、少ない色数や限られた大きさを工夫して、自分らしい世界観をつくれます。動きのあるドット絵を用意すれば、歩く、跳ぶ、攻撃するといったアニメーションも加えられます。
- 矢印キーや画面タップでキャラクターを動かす
- シューティングゲームで弾を発射し、敵を出現させる
- プラットフォーマーでジャンプや足場との当たり判定をつくる
- アイテムを取った数や経過時間を表示する
- ドット絵とアニメーションでキャラクターや背景を表現する
- タイトル画面、ゲーム画面、結果画面を切り替える
3Dゲームでできること
Godotでは、立体のオブジェクトやカメラ、光を使った3Dゲームもつくれます。プレイヤーの視点を動かしてステージを探索する、立体の障害物を配置する、光の当たり方で雰囲気を変えるといった表現が可能です。
現在の多くのゲームは3Dで表現されているため、立体的で見栄えのよい3Dゲームをつくってみたくなる人も多いでしょう。その気持ちは大切です。ただし3Dゲームでは、モデル、カメラ、光、操作、当たり判定など、同時に考える要素が増えます。
ゲームプログラミングラボでは、まずゲーム制作とプログラミングの基本をしっかり身に付けるために、2Dゲームを扱います。2Dで「操作すると何が起きるか」「ルールをどう組み立てるか」を理解してから3Dに進むと、つまずいたときにも原因を見つけやすくなります。2Dで学ぶキャラクター移動、当たり判定、画面UI、ゲームのルールづくりといった考え方は、3Dゲームをつくるときにも役立ちます。
Webブラウザで遊べるゲームもつくれる
Godotでつくったゲームは、Webブラウザ向けに書き出すこともできます。専用のアプリをインストールしなくても、リンクを開いて遊んでもらえる形にできるため、友だちに見せる、作品をポートフォリオに載せる、イベントで試遊してもらうといった場面と相性がよい方法です。
Web向けにするときは、最初に遊ぶ人が迷わないよう、操作方法を短く表示することが大切です。読み込み時間、画面サイズ、キーボードとスマートフォンでの操作の違いも確認しておくと、より遊びやすい作品になります。
ゲーム以外にも使える?
Godotはゲームエンジンですが、画面上のボタンや文字、画像、アニメーション、入力処理などを組み合わせられます。そのため、ゲームのルールを試すための試作品や、操作できる学習コンテンツ、作品紹介のような小さなアプリをつくることもできます。
ただし、最初は「何でもつくれる」と考えるよりも、ゲームづくりを通して一つの仕組みを理解するほうが進めやすくなります。目的を小さく決めることが、完成への近道です。
初心者には2Dゲームがおすすめな理由
最初の作品に2Dゲームをおすすめするのは、画面で起きていることと、プログラムの処理を結び付けやすいからです。キャラクターの位置を変えれば動き、当たり判定を付ければ触れたことを検出できます。変更した結果をすぐに確認できるため、試行錯誤を繰り返しやすくなります。
最初は、完成度よりも「自分で決めたルールが動いた」という経験を大切にしましょう。キャラクターを動かす、点数を増やす、敵を出現させる、といった一つひとつの成功が、次の作品づくりにつながります。
最初の作品のアイデア
何をつくるか迷ったら、次のように目標を小さくした作品から始めてみましょう。
- アイテム集めゲーム:制限時間内に画面上のアイテムを集める
- よけるゲーム:動くキャラクターで障害物を避け続ける
- 迷路ゲーム:スタートからゴールまで移動する
- クイズゲーム:ボタンを選び、正解数を表示する
これらのゲームは、キャラクター移動、当たり判定、UI、画面切り替えなど、今後の制作でも使う基本要素を含んでいます。一つを完成させた後にルールや演出を足すと、自分だけの作品に発展させられます。
無料テキストでさらに学ぶ
Godotでつくれるものを知ったら、次は基本の仕組みを実際に動かしてみましょう。無料テキストでは、ゲーム制作の土台から操作方法までを順番に確認できます。
- ゲームプログラミングをはじめよう:ゲーム制作の考え方と、学習の進め方を紹介します。
- Godotエンジンの基本操作:画面描画、入力、移動などの基本を確認できます。
- マップ制作:ゲームの舞台となるマップをつくる方法を学びます。
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Godotでつくりたいものが見えてきたら、次はScratchで学んだ経験をGodotでのゲーム制作にどう生かせるのかを考えてみましょう。Scratchの次の選択肢としてのGodot|ゲーム制作を通じて学べることでは、Scratchで学んだことをGodotでどう生かせるのかを紹介します。
Godotを実際に動かしてみたい人へ
ゲームプログラミングラボでは、Godotを使って、ゲームをつくりながらプログラミングを学べます。
